こーの癖玉がね。面白いんですよ実に。(マルチコート)
開くと柔らかく、絞るとキリッと。
とか言われてますが。
いや(そうでもあるけど)それだけではなくてですね。
最初に言いたいのは艶ですよ。ツヤ。
f11まで絞り込んで光をぶっ込んだときのこのツヤ感。
不思議と他のレンズじゃなかなか出てこないんですよね。
NOKTON 35/1.4 classicだと勝手に出てきます。大好物。
開放にすると近~中距離までポヤポヤになるので雰囲気もん以外は辛いかも。
F2くらいにして光ぶっ込むと柔らかさとツヤが同居した良い感じに。
開放&逆光では盛大にゴースト出ます。
ド派手なゴースト、もはやご褒美w
独特のツヤ感は、たぶんフレアそこそこ出てるのに
マルチコート故にコントラスト残ってるからでしょうか。
不思議な感じ。
逆光と草花を組み合わせると
水中花にライティングしたみたいな
独特の雰囲気になって面白いです。
半逆光くらいにしても実に良い感じに演出してくれます。
雰囲気モンにはすごく向いてる気がします。
あと忘れちゃいけないのがグルグルぼけですかね。
フォーカス面と背景との距離をある条件にしてやると
強烈にグルっときます。
嫌いな方は嫌いなんでしょうね。
あんまり極端なのはちょっとアレですけど、この塩梅は好きです。
これも全群繰り出しなので近接はかなり甘くなります。
その甘くなり様が絵画調で、ハマると大変楽しい。
コシナのVM-E Close Focus Adapterと合わせて
α7でギンギンに寄ると別世界がw
ま、こういうのはまず魅力的な被写体と光ありきなのでチャンスは少ないですけどね。
ぐるぐるボケ、つまり後ボケは煩いです。基本的に。
なのでNOKTON40/1.2みたいな使い方はちょっと難しい。
頭と画作りを切り替える必要はあります。
違うレンズですから違う画作りしたほうが生産的、てとこですかね。
近接でもちょいと絞ると酔いから覚めたような写りになります。
F2くらいから割りと正気。F2.8だと完全にシラフw
F2.8くらいまで絞らないと基本甘い玉なので
解像感重視の方にはあまりおすすめできませんが
大変にキャラの立った面白いレンズです。
絞るとよく写るってのは、レンズとして当たり前なんですが
絞ると写りが平面的になるレンズの多い中こいつは独特の立体感をキープしてくれますし
F2~2.8くらいで使えば普通に優秀な35mmレンズですし
とりあえず持って行こうって気にさせますよ。小さくて軽いし。
絞ってパンフォーカスにして
半逆光~逆光が楽しくて仕方がない玉です。*1
最近Eマウント版出たんですよね。
ちょっと気になるけど、今の所はVM+VM-E Closed Focus Adapterで十分かな。
ある内に買っといた方がエエですよ←
*1:センサー、ミラー、シャッター幕などを焼いても当方は一切の責任を負いません。当たり前ですが自己責任でよろしくです。