2013年の秋に初代α7が発売されて
その年末に登場した標準レンズ的な位置付のレンズですね。
このレンズの事を「まぐれホームラン」(失礼)と勝手に呼んでいますw
というのも、α7シリーズ最初期のレンズ群がパッとしなかった中で
標準レンズにしちゃ高いとか、最大倍率が小さい(寄れない)とかありますけど
写りは飛びぬけて良かったんです。ほんとビックリするくらい。
2013年はまだEOS-1D XやLeica M9を使っていた頃。
2014年に半分冷やかしみたいにα7使いだしたのですけど
一緒に買ったこの55/1.8に、というか色々、とにかく驚きました。
2014年の秋に昭和記念公園に持ってってテキトーに撮って
「はあ?」って現場で声出たw
FlickrではEXIF非公開にしてるのですが、本人だけに見える
この写真のEXIFスクショしたの晒しときますか。
AFは普通に速いし
AF微調整とか無い(像面位相差だから当たり前)のに普通にガチピン来るし
F1.8なのに異常にキレるし(今となっては周知ですね)最短付近でもキレるし
背景のボケがちゃんと奥に見えるし。
バカみたいに同じような写真沢山撮りましたよw
それまでレフ系の標準域レンズといえばどれもこれもプラナー構成で*1
標準域のSonnarといえばMマウントのコシナSonnar50/1.5位しかなくて
あれは開放ではホワホワでしたし。
プラナー系の後ボケもキレイはキレイなんですが
割と平面的というか奥に位置してくれず主張してくるというか
そんな感じしませんか?
こんなキレッキレでかつボケた背景に奥行きを感じる標準域レンズというのは
とにかく新鮮に感じました。
APO SONNARにも似たフォーカス面の浮出し具合を感じるケースもあります。
わりとこう何を撮っても
端正に上品に写る気がします。
もしかしたらそういう被写体に自然に目を向けるように
させられてるのかもしれないですけどね。レンズにw
このレンズの使い方で割と気に入っていてオススメなのが
クローズアップフィルタとの組み合わせ。
ケンコーのNo.3あたりが良いと思います。
何て言うんですかね…
マクロレンズでそこそこ寄ってF2.8とかで撮ると
数mmくらいの幅のピント面があって
その前後はスパッとボケたりしがちじゃないですか。
標準域レンズにクローズアップつけると
そこまで極端ではなくて、緩やかにアウトフォーカスしていくんですよ。
こんな感じ。
フォーカスできる距離範囲が狭くなって使いにくいんですけどね。
よい被写体があれば一度試す価値はあると思います。
猫撮りにもオススメしておきます。
画角からして警戒心の薄い猫向きですかね。
正直、最近は NOKTON40/1.2 ばかり使っててw
また久しぶりに持ち出してみるかな。
-----
*1:Sonnar構成は後玉が撮像面近くまで寄ってしまうのでミラーボックスがあるレフ機には、特に標準域の焦点距離のレンズ構成としては向いていなかったってのと、ダブルガウス構成でレトロフォーカスにするノウハウが確立されつつあった、という流れでレフ機の標準レンズの構成は圧倒的にダブルガウス(プラナー)系が普及した、という経緯ですね。調べればいくらでも出てくると思います。