各社から気合の入った70-200/2.8ズームレンズがリリースされ大三元と称される様になって以降
135mmってセールス的に人気薄いのか蔑ろにされてる感ありますよね…
そもそも100mm越えるとf2.8でも被写界深度が薄くなるし
f2.8で十分と感じる方は多いと思います。だったら70-200の方がお得。
実際、70-200/2.8って優秀なズームが市場に沢山あります。
200/2.8の被写界深度のまま135mmの画角が得られる点が
市場で訴求力あるかって微妙。
ってところでようやく出てきました。
Carl Zeiss APO SONNAR T* 2/135 (ZF.2)
(以下、画像をクリック→Flickrで画像クリックして拡大でご覧下さい)
フォーカス面にいる被写体を超精密に削りだした彫刻のようにビシッと描き
背景がなんであろうと明快に浮き上がらせる強烈な解像感。
MFで絞り手動作可能なFマウント版があるから実質ユニバーサルマウント*1
使っていた当時、勝手に「135mm番長」と呼んでいました。
上の写真もあまりにも克明に被写体が描写されていて
拡大しても拡大してるように見えないと申しましょうか
縮尺がおかしい様にさえ見えます。
フォーカス面にいる被写体のパンチが強いので
やさしく描きたくても勝手に押しの強い画になりますね。
好みの分かれるところかもしれません。
若干、本当に若干ではありますが線は太めの傾向です。
正しく言えば、空間周波数分解能の低周波は非常に優秀ですが
高周波はそれほど伸びていない(といってもメチャクチャ優秀)感じ。
あと、これも強いて難癖つけるとすれば
ヘリコイドが滑らか過ぎるのとピントリング幅が広すぎるのとが相まって
微妙なピント調整した後でヘリコイドに触ってしまい微量にピントが動いても
触覚で感知できない点ですね。
http://www.cosina.co.jp/seihin/zeiss/classic/c2-135/index.html
幅広のピントリングの中央部分にローレット切ってあるのですが
そこ握ると滑らか過ぎて静止しているか動いているか判らないw
結局、前か後ろの本体との境目あたりを操作しないと触覚で判断できないので
中央に切ってあるローレットが全く無意味になってしまうのです。
ほんと難癖ですみません。
いやほんと凄いレンズです。
現在は製造終了になり、ZEISS Milvus 2/135 に受け継がれていますが
APO SONNAR って名前がカッコイイww
持っている方は手放さない方が良いと思います。
しかし、技術の進歩とは恐ろしいもので
裏番長(と勝手に呼んでいる)135mmレンズが直ぐに登場。*2
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